【嵩山小学校PTA】みんなの学校自慢・PTA自慢
2021年10月1日
ホタル(飼育・繁殖活動を通して)
市P連広報委員(嵩山小PTA)
全校生徒69名の小さな小学校ですが、嵩山の子どもたちにとって自慢できるものは「豊かな自然」です。中でも、初夏の夜、川に舞い踊る美しいホタルは嵩山のプライドです。
2004年からは毎年、本格的なホタルの飼育、放流を続けています。4年生がホタルの飼育、繁殖活動を担当し、毎年1000匹もの幼虫を放流しています。
ホタルが飛び交うのは夜なので、繁殖のためのホタル採取には親子で出かけます。虫かごを片手に、美しいホタルの舞を眺めながら川べりを歩きます。沢山舞っている日に捕まえるのは、そんなに難しくありませんが、メスを見つけるのはなかなか大変です。学校の前の川で、何組かの4年生の親子が、協力しながら採取をする姿は、例年みられる嵩山の風景です。
嵩山の川には、ホタルの餌となるカワニナ(巻貝の一種)が豊富に生息しています。ホタルの飼育はカワニナ採りから始まります。学校の玄関に据えられた大きな水槽でカワニナとホタルを育てます。カワニナの餌であるキャベツを欠かさないことや水温、水質の管理など、たくさんのミッションを実行しなければなりません。
晩秋のある日、大きく育った幼虫を全校児童で川に放流します。来年、たくさんのホタルが嵩山川を飛び交うことを願って。
平成30年から、同じ川の下流に位置する玉川小との交流を通して、環境についての学習を深めています。ふるさとの豊かな環境を大切にできる大人になってほしいと思います。